熊本製粉 グルテンフリーパンミックスで食パンを焼いてみる
食物アレルギーや、健康意識の向上によりグルテンフリー食品に注目が高まっています。
ですが、手作りするには知識や技術が要るのかな?特別な食材を買わなきゃならないの?そう思い踏み出せない方も多いと思います。
そんな初めての方にぴったりのパンミックスを見つけたので、使ってみたいと思います!是非参考にしてみてください。
- 熊本製粉 グルテンフリーパンミックスとは?
- 今回は型を使ってオーブンで焼きます!
- 完成
- もちもちだけどカリカリ!
- 食パン以外(成型)の場合は「まるめる グルテンフリー パンミックス」
- 使った器具・食材の紹介
熊本製粉 グルテンフリーパンミックスとは?
グルテンフリー認証(認証機関:Gluten-Free Certification Organization(GFCO))を受けているパン用ミックス粉です。
認証基準は、小麦に含まれるタンパク質(グルテン)が0.001%未満であることなので小麦アレルギーやグルテンを避けた食生活をしている人にぴったりです。
さらにアレルギー特定原材料(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)を使用しない専用工場で製造しているためコンタミネーションリスクもなく、複数のアレルギーがある方でも安心して食べることができます。
原材料名
米粉(うるち米(九州産))、でん粉、玄米粉(うるち米(九州産))、砂糖、食塩/増粘剤(HPMC)
※添加物「増粘剤(HPMC)」のおかげで膨らみが安定します
増粘剤(HPMC)とはヒドロキシプロピルメチルセルロースのことで、増粘、ゲル化、気泡安定化、加熱調理時の型崩れ防止等に使用される無味無臭の粉末です。サプリメントのカプセルなどにも使用される安全性の高い添加物です。ここでは、起泡性を生かして気泡(膨らみ)を安定させボリュームをアップさせます。つまり普通に米粉とドライイーストを知識なく混ぜて焼いても生地の骨格が耐えられず満足する膨らみにはなりません。
栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
349kcal | 4.1g | 1.1g | 80.7g | 1.4g |
作り方は2通り
パッケージ裏にはレシピが2つ紹介されています。
ホームベーカリーで作る
材料
- グルテンフリー パンミックス300g
- 水220g
- キャノーラ油(サラダ油)15g
- ドライイースト3g
作り方
- ホームベーカリーの容器に、水、油、グルテンフリー パンミックス、ドライイーストの順番にいれる。
- 「早焼きコース」を選択し、スタートを押す
- パンを取り出し、30分程冷ましてからカットする
型を使ってオーブンで焼く
材料
- グルテンフリー パンミックス300g
- 水220g
- キャノーラ油(サラダ油)15g
- ドライイースト3g
作り方
- ボウルに、水、油、ドライイーストトを予め溶かしておく
- 1.にグルテンフリー パンミックスを入れ、ダマがなくなるまでよく混ぜる
- 2.のボウルにラップでフタをし、室温に30分置く
- もう一度混ぜ合わせ、油をひいた型に流し込む。
- 35℃のあたたかいところに50分置く
- 220℃に予熱したオーブンで約25分焼く
今回は型を使ってオーブンで焼きます!
環境
2021年5月25日
室温26.7℃
湿度 36%
天気 晴れ
我が家では、キッチンに無印良品の温湿度計を置いています。
小さくて邪魔にならないので、出しっぱなしでも気になりません。無駄のないスタイリッシュなデザインが気に入ってます。
材料
- グルテンフリー パンミックス300g
- 水220g
- キャノーラ油(サラダ油)15g
- ドライイースト3g
準備したもの
- 食パン1斤型
- ボウル
- キッチンスケール(はかり)
- 温度計
- ラップ
- クッキングシート など
手順
Step 1
ボウルに、水、油、ドライイーストをあらかじめ溶かして置きます
Step 2
グルテンフリー パンミックスを入れてダマがなくなるまでよく混ぜるます
Step 3
②のボウルにラップでフタをして室温に30分置きます
プラ製のボウルを使用しラップがぴったりくっつかなかったので、乾燥防止に濡れ布巾を上から被せました。
室温26.7℃、材料全て常温で仕込んだところ生地温度は27.1℃でした。
Step 4
もう一度混ぜ合わせます。
生地は気泡を含み、もったりとした印象です。再度混ぜ合わせることでガスが抜け、滑らかになりました。
クッキングシートを敷いた型に流し込みます。
以前に空焼きして油を塗った食パン型でも挑戦しましたが、型はずれが悪かったです。(同じ型でも小麦なら外れる)
その為、今回はクッキングシートを使用しました。テフロン加工の型を使用される方は必要ないかと思います。
Step 5
米粉生地は乾燥に弱いのでラップの内側に霧吹きをかけフタをして、隙間ができないように濡れ布巾をかぶせました。
35℃のあたたかいところに50分置きます。
今回はオーブンの発酵機能を使って簡単に温度管理をしました。
我が家のオーブンは東芝 石窯ドームオーブンレンジ 30Lです。
(現行品→東芝 石窯ドーム オーブンレンジ)
Step 6
発酵が終わった生地は少し高さが出た印象です。
二次発酵後は表面に気泡がある様子がうかがえますが、小麦で作るパンに比べ膨らみは少ないです。
霧吹きをしたクッキングシートをかぶせて、220℃の予熱したオーブンで約25分焼きます。
完成
粗熱をとる際には、焼き立て熱々の状態でキッチンペーパーとラップに包みます。乾燥せず、表面がキシキシとした歯触りになることを防ぎます。
膨らみはあまりない
焼き上がりは二次発酵後と同じ程度の高さで、釜伸びは少ないように思います。
上部はひび割れのようになりましたが、見た目の割に柔らかいです。
焼き色は型に接していた部分が少しこんがり
乾燥を恐れ、霧吹きをしすぎたのか上部に焼き色は付きませんでした。クッキングシートを外して追加で焼くことも考えましたが、触った感じが柔らかくて米粉特有のキシキシ感がなく、パッケージをよく見ると上部は焼き色がないのでむしろ成功!?とそのまま粗熱を取りました。
横側、底面には焼き色がつきましたが、横面のムラが目立ち煎餅のように硬い焼き上がりです
生地のキメは荒い
クラム(内相)はキメが荒く不均一です。
大きな気泡や陥没はありませんでした。
もちもちだけどカリカリ!
カットする厚みや食べ方によって味わい、食感に大きな差が出ました。
そのまま食べてみる
8枚切りと6枚切りにカットして食べ比べました。
カットしてそのまま食べると、もちもちと米粉特有の食感が目立ちます。キメが荒く気泡の膜を感じるのでボソボソとした舌感触です。
8枚切りの方が歯切れよく食べられました。6枚切りは重たすぎます。
トーストして食べてみる
8枚切りは、ほぼプラスチックのような食感。キシキシと歯につき、固すぎて口の中を傷つけてしまいそうです。
対して6枚切りは、外カリカリ中もっちりのバランスがいいです。表面にバターを塗るとより食べやすくなると思います。
おすすめの食べ方
パン単体で食べるより、サンドイッチ・フレンチトースト・オープンサンドなどアレンジすると食べやすいと思いました。
口いっぱいに頬張ったパンはもちもちボソボソしてしまうので、他の食材と一緒に中和して食べると良さそうです。
フードプロセッサーで粉砕して生パン粉にすると米粉は油の吸収が低いのでヘルシーなフライが作れます。さらにサクサクが長く続きます。
カットは普通の包丁で!
パン切りナイフでは、ムチムチくっつき刃が進みません。パン切りガイドなどを当ててしっかり手で押さえ、普通の包丁で切ると作業しやすいです。
カットして1分で乾燥!!必ず対策して保存を!
すぐにお茶碗にこべりついた米粒のようにカリカリに乾燥してしまいます。特にカット面は乾燥が早いので、切り分けて保存するのは向きません。
全体を湿気らしたキッチンペーパーで包み、食べる分ずつその都度カットすることをお勧めします。
保存はさらにポリ袋などに入れると良いです。なるべくなら冷蔵・冷凍は避けて早めに食べきる方が美味しく食べられそうです。
底面の焼き色は均一でクラスト(パン耳)としての厚みや質感も理想的に仕上がっています。
上部やクラム(内側)はこのパンミックス でもよりよく作れるのだろうか。改善の余地はどこにあるのか、もう少し考えてみたいと思います。
食パン以外(成型)の場合は「まるめる グルテンフリー パンミックス」
型に流し込むタイプの他に、簡単な成型ができる「まるめる」タイプも展開されています。
価格
200gが3袋(600g)で¥1410
100gあたり¥235
300gが3袋(900g)で¥1384
100gあたり¥153
まるめるタイプは割高ですが成形を楽しめるのは魅力ですね
使った器具・食材の紹介
熊本製粉 グルテンフリー パンミックス
最近では、スーパー・製菓材料屋さんなど実店舗での取り扱いも良く目にします。一斤で1袋使い切りなので保存に気を使う必要がなく便利です。
サフ インスタントドライイースト (低糖パン用赤ラベル)
開封後はプラスチック容器に移し、冷凍庫で保存しています。