卵アレルギー 卵の栄養素を徹底分析
子どもの成長には栄養バランスの良い食事をさせてあげたいのが親心です。
完全食とも言われる卵ですが、卵1個に含まれる栄養素量はその他食材で十分に補える保有量のようです。
卵が食べられなくても、一工夫することで栄養バランスを整え健やかな成長に繋がります。 今回は卵の栄養を徹底分析し、他の食材で補う場合の必要量をまとめます。
是非参考にしてみてください。
卵1個 に含まれる栄養素
- たんぱく質 7.4g(約12%)
- ビタミンA(レチノール活性当量)90μg(10%)
- ビタミンD1.1μg(20%)
- ビタミンE(α-トコフェロール)0.6mg(約9%)
- ビタミンB12 0.5μg 葉酸 26μg(約11%)
- ビオチン 15.2μg(約30%)
- 鉄 1.1mg (約15%)
*卵は鶏卵(生)の数値を参照
*各栄養素の必要量は「30〜49歳男性の推奨量または目安量」を参照
上記はあくまで、卵1個分に含まれる栄養素です。
ここに記載されていませんが、ビタミンB群やカルシウム・カリウムといったミネラル類も含まれています。
ちなみに、生卵のカロリーは、Lサイズ(60g)で91kcalです。
卵1個分の栄養を別の食材で補う場合の必要量
タンパク質7.9g/卵1個あたり
肉なら
- 鶏ささみ約35g
- 豚ヒレ約39g
- 牛モモ約37g
魚なら
- キス約41g
- 春カツオ約31g
- 茹でタコ約37g
ビタミンA 90µg/卵1個あたり
肉なら
- 牛レバー約8g
野菜なら
- ほうれん草(茹で)約20g
- 人参 約12.5g
- かぼちゃ約27g
ビタミンD 1.1µg/卵1個あたり
魚なら
- ブリ約14g
- サケ約4g
他にも...
- 干し椎茸 約8g
- キクラゲ約1.2g
ビタミンE 0.6mg/卵1個あたり
魚なら
- 鯛 約14g
- ハマチ約15g
野菜なら
- かぼちゃ約13g
- 大根(葉)約12g
他にも...
- アーモンド約2.4g
- サフラワー油約2.2g
ビタミンB12 0.5µg/卵1個あたり
魚なら
- サバ約3.5g
- アジ約7g
貝なら
- ホタテ約4.5g
- シジミ約1g←1個
他にも...
- 海苔約1g
葉酸26µg/卵1個あたり
肉なら
- 鶏レバー約2g
野菜なら
- アスパラガス約12g
- 春菊 約12g
他にも...
- いちご約32g
- 納豆 約22g
ビオチン15.2µg/卵1個あたり
野菜なら
- 舞茸 約61g
- 大豆(乾)約55g
他にも...
- 青のり約21g
鉄1.1mg/卵1個あたり
肉なら
- 鶏レバー約8.5g
- 豚レバー約8.5g
野菜なら
- インゲン約18g
他にも...
- 切り干し大根 約12g
- 干しひじき約0.2g
- 煮干し約6g
卵アレルギー メカニズム
なぜアレルギー反応を起こすのでしょうか。
消化器が未熟で、卵白のたんぱく質、オボアルブミンやオボムコイドが腸の粘膜を通りやすいことが原因とみられています。
食物を摂取し腸管から成分が吸収される際に、体が特定のたんぱく質を異物だと認識すると、血中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれるたんぱく質が反応してアレルギー症状が出ます。卵アレルギーの方は卵のたんぱく質に反応するIgE抗体を、牛乳アレルギーであれば牛乳のたんぱく質に反応する症状です。
新生児から幼稚園児の小さな子供に起きやすい症状です。
卵の栄養は他の食材で補える
卵の栄養は、普段の食事をバランス良くすることで問題なく補える範囲でした。
身近な肉や野菜にも含まれているので取り入れやすいかと思います。
幼児の場合は幼児用の栄養サポートミルクなどを活用することで、より安心です。
食物アレルギーがある人もない人も、バランスのいい食事を摂ることが大切ですね。