タピオカドリンクのアレルゲン
最近、街中でタピオカドリンクの行列をよく見かけます。 若者を中心に流行しているようです。
ミルクティーなどのドリンクと一緒に入っていることが多いですよね。
もちもちした食感でおいしいタピオカですが、興味があっても食物アレルギーが不安で挑戦できない方もいると思います。
今回はタピオカの原料やその特徴、注意点などを紹介していきます。
タピオカとは
タピオカ(粉末)の原料は、「キャッサバ」というイモの一種で、原産地は南米です。
なぜ、キャッサバデンプンを「タピオカ」と呼ぶのかと言うと、デンプンの製造法をブラジルの先住民のトゥピ語で「tipi'óka」と呼ぶことに由来します。
サバナ気候や熱帯雨林気候の地域などで栽培されていることが多く、気候条件や土壌条件が厳しくても比較的簡単に生産できるといわれています。栽培技術も確立されてきているので、大量に栽培することができます。
タピオカ粉とタピオカパール
タピオカ粉(キャッサバデンプン)は、ライスヌードルや冷凍うどん、もちもちした食感のパン「ポンデケージョ」やお菓子の材料などにも使用されます。
日本でなじみのタピオカの食べ方は「タピオカティー」ですよね。
タピオカティーは、ミルクティーに大粒のタピオカパールを入れた台湾発祥の飲み物。このタピオカパールは、糊化させたタピオカを容器に入れ、回転させながら雪だるま式に球状に加工し、乾燥させたもので、煮戻して使います。
原材料
タピオカ粉
原材料
- タピオカ澱粉
タピオカパール(インスタントタピオカ)
原材料
タピオカもアレルゲンになる
多くの場合、食物アレルギーは一般的に含まれるたんぱく質に反応し発症します。
タピオカの栄養素
タピオカ(乾)100gにはたんぱく質0.1g含まれます。
ですが、卵アレルギーや乳アレルギーなどで反応するタンパク質とは異なります。
タピオカたんぱくアレルギーでなければ発症しません。
しかし、日本では症例が少ないですがデンプンアレルギーの場合にはアレルギー症状がでます。
食物アレルギー原因食品の内訳
出典:「食物アレルギー診療ガイドライン2012」
かなり稀ですが食品なので、100%アレルギーにならないとはいい切れません。
※タピオカパールはメーカーによって着色料でイカスミを使用している場合があり甲殻類アレルギーの場合注意してください。
基本的にタピオカは食べられます!
デンプンアレルギーでなければ「タピオカ は 食べれます!」
ですが...タピオカパールをタピオカドリンクとして飲む場合、ドリンクやトッピングに注意が必要です。
一般的にタピオカ+ミルクティー=タピオカドリンクなので乳アレルギーの場合ドリンクでアレルギー症状がでます。
タピオカ専門店にはコーヒーやストレートティー、フルーツジュースなどにタピオカパールを入れるメニューを扱っている店舗があります。
ですが、店舗内でコンタミネーションの可能性がありますので、抗体価(スコア・クラス)の高さや症状の強さなどを専門科医に相談が必要です。