おやつとお菓子は別物
子どもにとっておやつの時間は、至福の時間です。
待ち遠しくしている子どもの姿はママにとっても嬉しいですよね。 ですが、子どもに食べさせるものは、添加物など、食材の質に関しても気になります。
「おやつ」と「お菓子」どちらも同じような意味に思えますが、実は違った意味があるんです。その違いと選ぶポイントについて解説していきます。
是非、楽しいおやつタイムの参考にして下さいね
おやつとお菓子は別物
- おやつとは「午後3時頃にとる食事(軽食)」
- お菓子とは「食事のほかに食べる嗜好品」
おやつをもっと詳しく
おやつは、間食として食べるあらゆるもののことをいいます。おにぎりなどの食事も含みます。
歴史
「おやつ」は漢字で、「御八つ」と書きます。
これは江戸時代で使われていた時間の単位の一つで、「八つ時」のことをいいます。 「八つ時」とは今でいう午後2時から4時頃までのことです。
当時はこの「御八つ」の時間帯、午後3時ごろにおにぎりや漬物、果物など簡単な食事をしていました。 江戸時代は、今より農作業など体を使う仕事をする農民が多く、エネルギー補充のための間食として「おやつ」が必要だったのです。
現代
子どもは胃腸の働きもまだ未発達で、噛む力も弱いため3回の食事だけでは、必要なエネルギーをとりきれません。それを補う目的でおやつを用いります。
お菓子をもっと詳しく
一般的にスナック菓子や飴・キャラメル・クッキーなどのことをいいます。
歴史
日本では、もともと果物のことを菓子と呼び、食事と食事の間の時間が長いときに低血糖を防ぐために、お菓子を食べていました。
その後、唐からお菓子の原形となる「唐菓子」の製法が伝わりました。唐菓子に工夫を加えて独自の菓子が創り出されていきました。
「おやつ」が甘いものであることが多いのは、そのためです。
現代
今は果物は水菓子と呼ばれ区別されています。
お菓子は嗜好品の一部で栄養をとるためでなく、その人の好みによって味わい楽しむ飲食物です。基本的には甘いものを指しますが、塩味のものもあります。
他に嗜好品にはお茶やコーヒー、タバコ、酒なども含みます。
子どもには「おやつ」が理想
成長に合わせたおやつを
子どもにとっておやつの時間は、身体の栄養であり心の栄養です。
おにぎりや蒸し芋、野菜入りのマフィンなど、成長を妨げないものをベースに選ぶと良いでしょう。
特に幼児期は味覚を形成する大切な時期なので、手作りおやつなどで甘みを調整するとより安心です。
「お菓子」は害ではありません
子どもに「幅広く味覚を体験させる」と考えれば、甘いお菓子やスナック菓子も、すべてはいい体験材料と捉えることができます。市販のお菓子には、保存料や着色料などの食品添加物や、塩や砂糖を大量に使っているものもあるので、朝昼晩の3食に影響が出ない程度の量を親が決めて、決められた量だけを差し出すことがポイントです。
市販のお菓子に含まれる注意すべき添加物
市販のお菓子等に含まれる食品添加物は、保存性を高める、色や香りをつけられるといった利便性がある一方で、健康への影響が懸念されるものも少なくありません。
現在、厚生労働省が認めている食品添加物は約1500種類。それだけ種類が多いと、一つひとつ理解するのは難しいですよね。
特に注意が必要な添加物を4つ紹介します。 購入前に裏の表示を確認して選ぶと安心です。
臭素酸カリウム
パンに含まれることが多い添加物です。 臭素酸カリウムは有毒で発がん性があり、使用が固く禁止されている国も多くあります。
ショートニング
クッキーやパンに含まれることが多い添加物です。 ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は人工的に作られており、大量に摂取すると動脈硬化や筋肉細胞の変質など体にとって悪い働きをするのです。 ショートニング100gあたりのトランス脂肪酸の含有量は15g以上と言われています。
アスパルテーム
飴やガムなどに含まれることの多い添加物です。 別名「α-L-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル」と呼びます。主成分であるフェニルアラニンは神経伝達物質の一つで、脳細胞を過剰に刺激する興奮性毒であることが判明しています。
香料
天然香料という植物や動物から抽出されたものと、合成香料という化学的に合成されたものがありますが原材料の項目では何が入っていても表記は「香料」になります。
健康に悪影響をもたらす物質や、将来毒性が発見されるかもしれない物質が微量に使用されている可能性もあるので刺激の強い匂いや、人工的な匂いは避けると良いでしょう
お菓子は、子どもが好きなだけに禁止するのもかわいそうかと悩みもあるかと思います。
親が正しい知識でどの程度あげていいのか、またどんなものならあげてもいいのか、しっかり決めることが大切です。