yuifood’s blog

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パン作りにおすすめの強力粉と選び方「20種類徹底比較」

強力粉 比較 タンパク パン作り

パン作りには強力粉を使います。

強力粉は薄力粉と違い、強力粉の種類による仕上がりの違いなどがあります。粉についてもっと詳しく知れば、パン作りはもっと楽しいものになると思います。

今回は、強力粉ごとに適するパンの比較表原材料・産地タンパク含有量など様々な視点から徹底比較していきます。

作るパンに合わせて、お好みの強力粉を探してみてくださいね。

 この粉を持っておけばいろいろ便利!強力粉ベスト3

1位 カメリヤ

強力粉といえば!のカメリヤです。

日本を代表する強力粉で安定した生地が得られます。

風味のバランスがとれており、リッチな食パンに、また菓子パン、テーブルロール、パイ等幅広く使えます。

薄力粉を2割ブレンドすることで、タンパク含有量を減らしハード系やクロワッサンなどにも使うことができます。

2位 イーグル

クセがなく使いやすい強力粉です。

毎日食べる食パン、テーブルロール等でも飽きがきません

灰分率(外皮や胚芽部分に多く含まれるミネラル)が低く、焼き上がりが白めの軽いパンになります。

薄力粉を2割ブレンドすることで、タンパク含有量を減らしハード系やクロワッサンなどにも使うことができます。

3位 トラディショナル

主にハード系を焼き、たまには食パンや菓子パンを・・・という方に向きます。

独特の香ばしさ深みのある美味しさクリーミーな色のついた内相をもつ昔ながらのパンが作れます。

トラディショナルを使い、ふんわり軽いパンに仕上げたいときには、こちら→小麦グルテンブレンドすることで よりきめ細かくソフトな口当たりになります。

強力粉の選び方

今回比較するのは、下記の20種類です。

品名 産地 タンパク ± 原材料 特徴
スーパーキング カナダ・アメリカ主体 13.8 0.5% 小麦、粉末麦芽、増粘剤(アレルギン酸) 釜伸びが大変良い
石臼挽き強力粉グリストミル  カナダ 13.5 1% 小麦 石臼製粉によって粗く挽かれた粉はうっすらクリーム色
ゴールデンヨット カナダ・アメリカ主体 13.5 0.5% 小麦、モルトフラワー、増粘剤(グァーガム)、ビタミンC ソフトな食感
とみざわからの贈り物 1CW カナダ 12.7 0.5% 小麦 カナダ最高品質の小麦「1CW」を100%使用
レジャンデール アメリカ・カナダ主体 12.2 1% 小麦 小麦本来の深い味わいと香り
イーグル カナダ・アメリカ主体 12.0 0.5% 小麦 クセがなく使いやすい
春よ恋 北海道 12.0 1% 小麦 「はるゆたか」の後継品種
強力1等粉(有機栽培小麦使用) アメリカ・カナダ主体 12.0 小麦 平均的
カメリヤ カナダ・アメリカ主体 11.8 0.5% 小麦 安定した生地が得られ色と風味のバランスが良い
トラディショナル 北米、オーストラリア主体 11.6 1% 小麦、粉末麦芽 ハードブレッド用。独特の香ばしさ
はるゆたか100% 北海道 11.5 0.5% 小麦 北海道産小麦特有のもちもち感、しっとり感
コンチェルト 北海道 11.5 0.5% 小麦 手ごね派にもホームベーカリー派にも使いやすい
スーパーカメリヤ カナダ・アメリカ主体 11.5 0.5% 小麦 灰分が少ないため、色が白くやわらかいパンに向く
キタノカオリ 北海道 11.5 1% 小麦 ほんのり黄色みがかり、もちもちとした食感
はるゆたかブレンド 北海道 11.3 0.5% 小麦 北海道小麦100%。はるゆたかを主体としたブレンドパン用粉
北海道産ハードブレッド専用粉ER 北海道 11.3 0.5% 小麦、米こうじ、クロレラエキス粉末、アセロラ粉末 ハード系パン用粉。クロワッサン、デニッシュ等にも
リスドォル カナダ・アメリカ・オーストラリア主体 10.7 0.5% 小麦、モルトパウダー 本場フランスの風味を追求したフランスパン専用粉
ラ・トラディションフランセーズ フランス 10.5 2% 小麦粉、粉末麦芽 バゲットやデニッシュ向き
テリア特号 岩手 10.5 - 小麦粉 岩手県産ナンブ小麦100%を一本挽きした風味豊かな小麦粉
南のめぐみ 九州 10.3 0.7% 小麦粉 あっさりとした味わい

産地で選ぶ

安全性なら国内産

国産小麦の一番の魅力はその安全性です。小麦は農薬の心配がつきものの食物です。 輸入品でも農水省の検査を合格している物しか販売されていませんが、やはり安全性・安心性を考えると国産なのかなと思います。

失敗しにくい初心者向けは外国産

国産小麦粉吸水率が低いものが多くあります。吸水率が低いとレシピ通りにパンを作っても生地がベタついてしまうので水分の調整が必要です。外国産の物はその心配がありません。 失敗なくパンを作りやすいのは外国産小麦粉です。なので、パン作り初心者の方は外国産小麦粉を選んだ方が無難かもしれません。

原材料で選ぶ

強力粉には、扱いやすさや味わいの個性として小麦以外のものを配合しているものがあります。モルトパウダー( 麦芽焼き色を良くなり小麦特有の香ばしさを付与しますが、作りたいパンとは合わない場合もあるので注意が必要です。

小麦のみの粉に自身でこちら→モルトパウダー(麦芽)ブレンドして楽しむこともできます。

小麦のみ種類

タンパク含有量で選ぶ

小麦粉には、小麦にしか存在しないグルテニンとグリアジンと呼ばれる「タンパク質」が含まれています。

この2種類のタンパク質は、水と結合すると「グルテン」と呼ばれる網目状の組織を形成します。そのグルテンが、イーストの発する炭酸ガスを覆うことによって、パンはふくらむのです。

つまり、グルテニンやグリアジンが多く含まれている(=タンパク含有量の多い)小麦の方が、よくふくらむキメの細かいソフトなパン作りに向いています。

逆にパリッとした食感と、もちっとした食感を合わせ持つ、バゲットなどのハード系のパンには、ある程度タンパク含有量の少ないフランスパン用粉や準強力粉が向いています。クロワッサンやデニュッシュペストリーなども、これに含まれます。

 

強力粉 タンパク 蛋白質 含有量 比較 一覧表

一番タンパク質が多いものがスーパーキング13.8

少ないもので南のめぐみ10.3でした。

20種類の平均は11.32でした。

作りたいパンにあわせて選ぶ

基本的にはタンパク含有量で選びます。

多い方が釜伸びが良く、ふっくら柔らかく食パン・菓子パンに向きます。

少ないとパリッとした歯切れになるのでハード系やクロワッサン・デニュッシュペストリーに向きます。

パンに合う強力粉 種類 比較 一覧

食パンにとても適している強力粉

食パンにあう強力粉 種類 比較

まぁ適している

菓子パンにとても適している強力粉

菓子パンにあう強力粉 種類 比較

まぁ適している

ハード系(クロワッサン等含)にとても適している強力粉

バゲットにあう強力粉 クロワッサンにあう強力粉 種類 比較

まぁ適している

手持ちの粉でもブレンドすることで好みの強力粉になります。

強力粉を選ぶ時に見るのは、タンパク質割合です。

あくまでも目安ですが、

  • 食パンを作るためでしたら13以上
  • 菓子パン用はタンパク質が12以上
  • ハード系のパン用には、タンパク質10~11

を選ぶと良いでしょう。

手持ちの粉が合わない場合タンパク含有量を減らす薄力粉や、増やす小麦グルテンなどを使い調整するとイメージにあった生地ができると思います。

配合や、その他の材料との相性・組み合わせによって向いているパンの種類も変わります。 それぞれ食感・味などもお好みがあると思います。

焼き上がりの違いを楽しみながら、自分にあった強力粉を探すこともパン作りの楽しみのひとつですね。